2025年2月、ようやく長男の高校受験が終わりました。
まだ都立高校の合格発表は出ていないのですが、私立併願校は合格したので、春から無事に高校生にはなれることになりました🌸おめでとう🌸

今回の高校受験を振り返って、色々と気づいたことをまとめておこうと思います。今は中学受験がトレンドになっているせいか、都立高校受験についての情報が少なかった!ので、今回の私たちの経験が都立高校を目指すみなさんの参考になればと思います。
高校受験をするメリット・デメリット
まず、我が家が中学受験をせずに公立中学へ進み、高校受験を選んだ理由をご説明します。私としては、早いうちにエスカレーター式の私立高校へ進んだ方が将来的には良いのでは?と思い、長男が小学生のときに中学受験を一応勧めてはみました。その頃長男の成績も良かったので、その方が向いているのではないかと思いました。ただ、長男自身は乗り気ではなく、友達と同じ中学に行きたいとのこと、通学が近い方が良いとのことで、長男の意見を尊重して公立中学へ進みました。
公立中学に進み高校受験をするデメリットとしては、次のことがありました。
- 部活で忙しくなり、勉強する暇がなくなった
- 中学生男子は反抗期真っただ中であった
- 内申点を上げるのが難しかった
- 都立高校が男女の定員を統一した
- 中高一貫校が増えており、高校受験できる学校の数が減った
長男は中学校でサッカー部に入りましたが、毎日部活があり、土日も試合で早朝から出かける日々が続きました。体力があまりない長男はそれだけで疲弊してしまい、勉強に力を入れることができませんでした。成績がみるみる落ちていき、内申点があまり良くありませんでした。「そろそろ塾いかない?」「英検とか受けてみない?」と声を掛けてみたものの、反抗期真っただ中の中学生男子、聞く耳を持ってくれませんでした。
そもそも内申というのがグレーゾーンで、テストの点数が良いだけでは「5」が取れません。授業に主体的に取り組んでいるとか、提出物をきちんと出しているとか、先生に気に入られるようなお利巧さんでなくてはならず、当然女子の方が男子よりも内申点が高い傾向にあります。そのため、これまでは高校の募集人数は男女別に枠があったのですが、今年度から都立高校は男女別をやめたため、男子が不利になってしまいました。私立高校では男女別のままです。
また近年、中高一貫校が増加しており、高校から受験できる名門の私立高校が減っています。特に男子が高校から入れる学校が減っています。逆に女子高は少子化のせいで定員割れしていますが、男子にとっては制度的にも不利な状況となっています。
一方、高校受験をするメリットとしては、次のことがありました。
- 自主的に勉強してくれる
- 周りに仲間がいる
- 自分で未来を切り開く力がつく
我が家の長男は高校受験という壁があることを認識するまでに時間がかかりました。中学2年生の夏休みから塾に行き始めましたが、ずーっと後ろ向きな姿勢で、ピンと来ていなかったみたいです。ザ・平凡という内申点で、高校見学にもなかなか行ってくれず、私が引っ張って行ったようなものでした。
そんな長男が勉強に本腰を入れ始めたのは、中学3年生の11月頃です。2学期の定期テストの1回目が終わったころでした。どこの高校を受けられるのかを内申点から判断するのですが、自分の1学期の内申からは行きたいと考えていた高校には手が届かない感じでした。そこでようやく、やっと、お尻に火が点きました。もう手遅れに近いのですが、急にやる気が出てきたようで、その頃からは毎日、学校→図書館→塾と3つの場所で一日中勉強していました。

それでも学校の内申点を上げるのはなかなか難しかったのですが、漢検や英検、模試では成果を出すことができ、自分もやればできるんだという自信につながったようでした。
都立高校を目指す子たちは最後まで頑張り続けなければならないのですが、公立中学の子たちはほとんどが都立高校進学を目指しているようで、仲間と一緒に励ましあいながら勉強を続けることもできました。ここまで走り切ってくれると、親としてはもう出る幕はありません。
今回の高校受験を通して、長男はとてもたくましくなりました。
自分で進路を選び、目標に向かって勉強して、自分の力で合格を勝ち取るという経験はとても素晴らしいものだったといえます。
2025年 高校受験のシステム
- 内申点から高校を選ぶ
まず、どこの高校を受けるのかを決めなければなりませんが、相当悩みました。学校の先生からは特に提案はなく、塾の先生との面談である程度絞っていった感じでした。内申点から志望校を検索できるサイトがあるので、こちらに載せておきます。その中から通学距離や学費を考慮して選び、高校見学を経て決定しました。
- 都立高校受験のシステム
2025年の都立高校受験のシステムは3段階に分かれていました。
中学3年生の11月に、ESAT-Jという英語の試験があります。スピーキング、ヒアリングのテストで、わりと難しいテストだと思います。描画を見て英語で説明したり、自分の意見を英語で述べたりします。この結果は、都立高校一般入試の得点に加算されます。A~Dのランクで判定され、Aだと20点加算されたような気がします(うろ覚えですみません)
つぎに、中学3年生の1月に、推薦入試があります。内申点と、面接と、小論文や集団討論で合否が決まります。午前中または午後のどちらかで終わると思います。面接や小論文に点数をつけるのは難しいと思うので、ほとんど内申点で決まると思います。内申点が高いのに、ランクをかなり下げて受けた子が合格するという感じでしょうか。
推薦入試で決まらなかった子は、2月に学力試験を受けます。5教科を受験するので、お弁当を持っていきます。
また、受験の手続がややこしかったので、こちらに書き留めておこうと思います。
ESAT-Jについては、学校から案内があり、家庭の方ではインターネットで申し込み手続きをしました。受験料はかからなかったと思います。当日は指定された場所(最寄りの都立高校でした)で、中学校ごとに受験します。当日は待ち時間がかなりあるので、勉強道具などを持っていきました。
推薦入試の場合は、中学校に推薦依頼書の作成をお願いします。出願日がきたら、自分が受験する高校のサイトから未来コンパスというサイトへアクセスし、受験申込をします。その内容を中学校の先生が確認して承認された後、家庭で受験料払いこみの手続きをしました。受験日1週間前頃になると、自分で受験票の印刷をして、その紙を当日持って行きます。
一般入試も、推薦入試と手続きは同じでした。ただし、注意が一つ。印刷した受験票が、推薦入試のときのものとよく似ているので間違えないように気をつけてください。私は最初間違えて、渡してしました。時間や日付の項目をよく確認しておくと良いと思います。
- 私立高校の受験システム
併願や単願推薦を受ける場合は、中学校に推薦依頼書の作成をお願いします。それをもとに中学校が私立高校と入試相談をした上で受験することが決まります。
私立高校の入試の手続きは高校ごとに異なります。出願日がきたら、それぞれの高校のサイトから未来コンパスにアクセスし、必要事項を入力して、受験料を支払います。願書と受験票を印刷して、中学校に作成してもらった調査票と願書を郵送します。受験票は、当日持って行きます。
高校受験で親がやるべきこと
もう中学3年生だから、親がやることはそんなにないかな?と思っていたのですが、意外とやることが多かったです。保護者の協力は絶対必要だと思いました。
- 高校見学に行った
我が家の場合、都立高校を6校、私立高校を2校の合計8校の見学に行きました。必須ではないですが、親が付いて行く方がほとんどなので、都合を合わせて行く必要がありました。保護者の方が行けない事情がある方は、学校説明会ではなく、授業参観や文化祭、体育祭の見学でも良いかと思います。
- 学校の面談、進路説明会に行った
進路について、学校で4回面談がありました。また、進路説明が2回ありました。
- 塾の面談に行った
塾の先生とも2回面談をしました。
- 体調管理をした
受験当日に体調を崩さないよう、体調管理に努めました。インフルエンザの予防接種、栄養バランスのとれた食事、塾に持っていくお弁当、受験当日のお弁当作りがありました。
- 入試手続き、入学手続きをした
先に書きましたが、入試手続きがややこしいです。「私立の出願を忘れた」とか「当日受験票を忘れた」という話もチラホラ聞きますので、ここは慎重に進める必要があります。また、この手続きは保護者の協力がないとできないもので、ぜひ積極的にサポートしてあげましょう。

高校受験で塾代はいくらかかったか?
高校受験で塾へ行くかどうかですが、自分で勉強を進められる子、内申点をわりと良くとれている子には必要ないかもしれません。
我が家の長男は中学2年生の夏休みから個別指導塾へ入りました。塾選びは長男にまかせたところ、友達と一緒のところがいいということでした。友達と一緒だったから、後ろ向きな長男も通い続けることができたと思います。ただ、塾の指導としては今いちでした。個別指導塾なら生徒それぞれに合わせたきめ細かい指導をしてくれることを期待していたのですが、実はそうではなく、塾のテキストをこなしていき、わからない所があったら隣にいる先生(学生のアルバイト)に聞く、というスタイルでした。後に長男自身も「別の塾にすればよかったー」と言っていました。良かったところは、自習室が通い放題だったところ、模試を定期的に受けられたところ、進路選びの相談に乗ってくれたところですかね。
費用としては、中学2年の夏休みから中学3年の3月まで通い、70万円ほどかかりました。

反省点
今回の高校受験を経ての反省点は、塾は中1から通わせるべきだったと思いました。そして、コンスタントに中1から内申点を取れるように訓練していかないといけないと思いました。
また、高校見学も中2の時点で行くべきでした。どんな高校を受けられるのか、受けられないのかを早めに自覚させることが必要だと思いました。
そして、漢検、英検、数検も受けておくべきでした。特に英検は重要です。
早めにスタートを切って、中3の1学期にピークを持っていけるようにすれば、もう少し余裕を持って高校選びができたと思います。
以上、皆さんのご参考になれば幸いです。
受験生の皆さん、お疲れ様でした!!
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