個人的な見解です📝
2025年の参院選を振り返って、ふと「失われた30年」について考えてみました。
私は丁度、就職氷河期世代で、就職活動をする少し前にリーマンショックが起きました。あれからずっと、「失われた10年」、「失われた20年」と言われ続けて、とうとう「失われた30年」まで来ました。もうずっと失われたままなんですよ、日本って。

なぜ、こんなに日本だけがずっと低迷し続けているのでしょう。他国は先進国どころか、新興国でさえもリーマンショックやコロナ不況からとっくに回復し、経済が拡大しているのに、日本だけがぱっとしないですよね。1人あたりのGDPは中国に抜かれ、とうとう韓国にも台湾にも抜かれてしまいました。
2025年の参院選では、各党の候補者が「減税だ」とか、「手取りを増やそう」と公約を掲げていましたが、果たしてそれで失われた30年を取り戻せるのでしょうか?
もしかしたら多くの人は、失われた30年の原因は「少子高齢化だから」とか、「政府が外国人ばかりにお金を出しているから」とか、「政府が税金を上げすぎたから」だと考えているかもしれません。もちろん、そうしたことも原因の一つではあるのですが、私はもう少し前の時期に原因があったのではないかと思います。だって、「失われた30年」ですもん。30年前に根本的な原因があったはずです。
まず1つ目の原因は、「就職氷河期」ではないかと思います。リーマンショック後の1993年以降、10年以上に渡り、企業や公務員までもが新卒採用の枠を狭めました。バブル崩壊で企業の業績が悪化し、団塊世代は自分たちの雇用を守るために、若者の新卒採用の枠を大幅に減らしたのです。日本は多くの企業が新卒一括採用という方法をとっていましたから、新卒採用の機会を逃した多くの若者が、非正規やフリーターとして社会に出ることとなりました。一度非正規になると、正規として雇ってもらうのは簡単ではありません。その影響は今でも続いていて、非正規のまま40代、50代になっている方も多いのです。
2つ目の原因は、派遣労働の範囲が拡大されたことです。特に、2003年に小泉内閣が製造業へ派遣を解禁したことは、大きな影響を与えたと言われています。こうして日本の職場には、正規と非正規という差別が生まれてしまいました。正規という特権を一部の人だけが占め、非正規の人はどんなに優れていても報われることはありませんし、雇用期間が終われば辞めさせられるだけです。かといって正規は固定給の無限労働と言われることもあるように、決してラクな働き方ではありません。職場がこんな状態では、イノベーションなんて起こるわけがありません。
3つ目の原因は、円高の影響や安い輸入品に対抗するために、企業が海外に製造拠点を移したことです。コストを削減するため、企業は海外の安い労働力と原材料でものを作るようになりました。
つまり、「失われた30年」とは、国や企業が人に投資せず、人を育ててこなかったことが原因なのです。自民党が大企業優先の政策をし続け、個人を無視し続けたことだとも言えます。
さて、話を元に戻しますが、政治家の言う「減税」や「手取りを増やす」ことで失われた30年を取り戻すことはできるのでしょうか?
多分、それだけでは無理ですよね。きっと「失われた40年、50年」が続くだけです。
ではどうすればよいのでしょうか。私の個人的な考えですが、就職氷河期世代だけが受けられなかった社会の恩恵相当分を補填してあげることはどうでしょうか。それがお金なのか、他に適当なものがあるのかはわかりませんが、他の世代とのギャップを埋めることが必要だと思います。私たちは若い頃「個人の努力が足りない」とか「能力が足りない」とか「自己責任だ」などと散々言われましたが、就職氷河期というのは、ただただ不遇だっただけなのです。
次に、正規と非正規の格差を無くすことです。非正規は短時間の労働者であるものの、仕事内容や責任、昇進、給与、雇用期間で差別するべきではないと思います。正規と非正規の差別が無くなれば、職場内のチームワークが良くなり、アイデアも生まれやすくなり、働きがいも出てくるのではないかと思います。
3つ目は、国内へ企業を誘致したり、経済特区を作ったり、日本人の雇用に補助金を出したりして、国内の人材を育成し、経済を発展させるための政策が必要だと思います。
日本人がもっと自由に、生き生きと働ける社会になれば、もともと真面目で働き者、器用で親切な民族ですから、1人あたりのGDPが世界トップレベルになることは間違いないと思います。
「失われた30年」の原因を調べ、考えていたら、夜中の3時になってしまいました…。
さて、そろそろ寝ようかな…。
長々とお読みいただき、ありがとうございました。
にほんブログ村参加してます!
↓クリックして応援してもらえると、嬉しいです♪
コメント